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Vol.21「あるセブン・デイズ~その2~」

 今回もまた更新が遅れてしまいました。シーマセン。毎週水曜日「頃」更新、と銘打っているのでひとつ大目に見ていただきたいですな。

 秘書には「いっそのこと金曜日更新と言い切ったらどうでしょう」と提案されたのですが、自分の性格上、いったんそう言っちゃうとリアル更新日は月曜あたりになってしまうような気がします。ん? ってことは、月曜日更新と言っちゃえば水曜日にはアップできるかな。そりゃ意味ないか。一週分消えちゃうな。

 結論。自分に甘いねえ、私は。

6月5日(日) 
 午前、東方神起のPV撮影に出かけたスタッフに電話を入れ、諸々の進行状況を確認。撮影順調なり、と。真昼、とスタジオ作業。日本では初お披露目となる彼の自作曲「Play Another One」をレコーディング。この曲は、最近進境著しい23歳のトラックメイカーの福山泰史(ふくやま・たいし)さんがKの歌声をイメージして作ったトラックにKがまず仮メロディーをのせ、それを受けた福山さんがメロディーを再構成、最後に私が概観して女性コーラスパートの場所や譜割り等を考えるという手順をとった。そりゃもうファンキーでしたよKくん。これまでファンの方がたが抱いているであろうイメージを心地よく裏切る歌いっぷり。まだまだ開けていない引き出しが沢山あることを痛感。

6月6日(月) 
 真昼、前日に引き続きKとスタジオ作業。彼がライブで好んで歌っているビル・ウィザーズの”Just the Two of Us”のカバー・バージョンをレコーディング。先週すでに録り終えていた彼のピアノ・パートもよかったが、ボーカルのレコーディングになるとやはりノリノリですなKくんは。午後、いったん中座し、某ベテラン・シンガーの新作について打ち合わせ。某大御所作曲家との久々のコラボレーションのプロデュースのオファーを受け、身が引き締まる思い。夕刻、原宿ブルー・ジェイ・ウェイにてアイボリーブラザーズのライブ鑑賞。終演後、楽屋裏でメンバーと談笑。久しぶりだったので1時間ほど話し込んでしまう。その後Kの待つスタジオへ戻る。

6月7日(火) 
 真昼、エイベックス本社にて東方神起と打ち合わせ。数週間にわたって続いたセカンドシングルのレコーディング最終日を翌日に控え、その心構えと今後について話す。数十分の予定が熱あまって1時間ほどオーバー。最後はメンバーとひとりずつハグして決意を確認する。その後、Kの新曲「Girlfriend」のトラックダウン(TD)。エンジニアはこの数年私が最も多くお仕事している川本ゴン太氏。進行を確認して場所を移し、原宿BJガールズの会議。メンバーの豊かな個性を伸ばすためにソロワークスを試みてはどうか、という話。まだインディーズというステージで活動しているため、私のイマジネーションのベクトルも自然と奔放の度合いを増す。ま、遠くない将来にメジャーデビューを狙ってはいるのだが。夕刻、秘書を伴って某和食屋へ。薬師丸ひろ子さんと会食。誕生日を2日後に控えた薬師丸さんとケーキを。彼女とは映画『レイクサイド・マーダーケース』でご一緒して以来のお付き合い。食、クルマ、映画…大いに語りあう。名残惜しけれど、TDの具合を確認するべくスタジオに戻る。と、そこへ深夜の珍客。山下達郎氏が私を訪ねてふらりとスタジオへいらっしゃったのだった。Kくんをご紹介した後、達郎さんもまじえてTD済み音源をチェック。今回も万全のゴン太さんクオリティ!その後はアレンジを手がけたMaestro-T、レコーディングディレクター二宮英樹の各氏もまじえての、実に楽しい音楽談義となった。よき夜。

6月8日(水) 
 午前より新人歌手minkのレコーディング作業。アレンジはMaestro-T、ギターに石成正人、トランペットに佐々木史郎の各氏、コーラスにAsato嬢。加えてブレンダ・ヴォーン女史も。いったん中座して某美形女性シンガーの新曲のアレンジ打ち合わせ。田中直さんと。先述の福山泰史さんと同じ23歳!彼もまた大きな才能の主です。その後、別スタジオで東方神起の超絶美メロ「言葉はいらない」レコーディング。今回はこれまでリードボーカルの出番に乏しかったユチョン(ミッキー)を最前線に抜擢した。これが大成功。東方神起との付き合いを深めていくにつれて、彼がなぜ本国韓国で破格の大人気を得ているのかがよく理解できるようになった。たたずまいやちょっとした所作のひとつひとつに、これまで彼が韓国や長い米国生活で見てきた景色が投影されるのだ。この日のユチョンはシャウト一発で恋愛の高揚と感傷を表現してくれた。青春の時をとうに過ぎてしまった私も聴いていて胸がヒリヒリ痛む。最高だ。よくやってくれたねミッキー。レコーディング終了後はスタジオにあるグランドピアノを囲んでユチョンやジェジュン(ヒーロー)の自作曲発表大会となる。夜、スーパーエンジニアD.O.I.氏主宰のダイモニオン・スタジオへ。Kや福山さんと合流。「Play Another One」のTD。いつもながらに完璧。歓談は深夜にまでおよぶ。

6月9日(木) 
 真昼、東方神起のスタッフ・ミーティング。次にレコーディングする曲について。午後からはこのところ木曜日の恒例となっている趣味の時間。夕刻よりジム。

6月10日(金)
 
 真昼、ソニースタジオにてKのシングル「Girlfriend」のマスタリング。エンジニアはかねてより懇意にしている茅根裕司氏。万全。終了後、アイボリーブラザーズのスタッフ・ミーティング。すべてが終わった21時、留守電覚悟で茅根さんのスタジオに電話を入れると、彼は週末の整頓作業でまだスタジオにいた! ならば呑むしかないでしょ。早速合流、いったん私の車で自宅まで。その後、某和食屋に場所を移し暴食痛飲。シャルドネの後の夏茗荷のお味噌汁。いや最高ですな。

6月11日(土)
 
 早朝よりデスクワークを午後まで。いったん仮眠後、ジムへ。再びデスクワーク。夜、東方神起「Somebody To Love」のアカペラ・バージョンのTD確認。エンジニアは荻野晋平氏。今回はO.G.Y.名義での参加となった。彼もまた若き大いなる才能の主である。タイチマスターの新作での仕事にも注目!その安定したスキルはとても20代には見えないが。美少年の残影がかろうじてその実年齢を語る。

 それでは、また来週。

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