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2005-03-02

Vol.6 「トラスト・オーバー30」

 このところジェニファー・ロペスの新譜『リバース』ばかり聴いている松尾潔です。

 え?先週は「下り坂」なんて腐してたじゃないかって?それは確かにそうだと思うんですよ。残念ながら。でも好きなんだなあ、やっぱり。容姿が好きだから歌も好きになってしまった、という例。先日は『Shall We Dance?』を機内上映で観てウットリ。女性の本当の魅力は30代に入ってからですよ!と声を大にして言いたい。ちなみに日本人女性で私がメロメロなのは鈴木京香、吉瀬美智子、木村多江のお三方ですが、みなさんオーバー・サーティー。ま、こちらは歌手デビューの予定はないですね。

 さて。ジェイミー“レイ”フォックス、オスカー獲りましたね。いやあ、めでたい。ここは難しいこと言わずに素直に喜びましょう。まだご覧になっていない方は是非劇場に足を運んでいただきたい。誤読の余地がない演出はテイラー・ハックフォードの真骨頂。これぞ大衆芸術。レイさんといえば、本人とデイビッド・リッツの共著による伝記本『わが心のジョージア~レイ・チャールズ物語~』の日本語版がこのたび刊行されました。これはオススメ。音楽評論家・吉岡正晴氏の翻訳はいつも平易かつ適正で素晴らしいです。やはりこの手の本は音楽に精通した方の翻訳にかぎります。ちなみにデイビッド・リッツは数々のR&B伝記本の他にマービン・ゲイ「セクシャル・ヒーリング」の作詞者としても知られるお方。数年前に一度だけお会いしたのですが、タトゥーばりばり、ライダーズジャケットにジーンズという「ザ・不良白人中年」な容姿に驚いたものです。

 ところで、映画といえば『レイ』より何よりまず真っ先に観て欲しいのが『ファイティング・テンプテーションズ』。というのも、新宿高島屋のテアトルタイムズスクエアで3週間限定レイトショーで上映してきたこの映画も、いよいよ今週末4日(金)が最終日だからです。東京限定のネタで申し訳ありません。

 『ファイティング・テンプテーションズ』といえば、一昨年に出たサントラをご記憶の方も多いでしょう。この映画、R&B界からビヨンセ、オージェイズ、フェイス・エバンス、メルバ・ムーア、アンジー・ストーン、アン・ネズビー、モンテル・ジョーダンなど、ゴスペル界からはシャーリー・シーザー、ヨランダ・アダムス、ドニー・マクラーキン、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマなどが出演しています。動くオージェイズを観たことがない、という方はこの機会に是非!

 私も先日高島屋に行ってまいりました。その夜はゴスペルサークルの会員さんとおぼしき方々が団体鑑賞中。何しろ布教映画ですからストーリーは単純明快です。じゃあ退屈かといえば、全編これ歌いまくりなので音楽ファンは飽きない。音楽監督はジャム&ルイスと盟友ビッグ・ジミー・ライト!1980年、ジョージアの黒人教会を舞台にした冒頭からアン・ネズビーの熱唱シーンが出てくるのだからたまりません。

 あと見どころはオスカー俳優である主演のキューバ・グディングJr.のブレイクダンス。これが凄くて驚きます。そういえば彼は84年のロス五輪ではブレイクダンサーとして閉会式に出ているのでした。ライオネル・リッチーの「オール・ナイト・ロング」にあわせて。68年1月2日生まれのキューバは、この時16歳。

 余談ながら、68年生まれの有名黒人エンターテイナーは非常に多いです。LLクールJが1月14日、ハル・ベリーが8月14日、ウィル・スミスが9月25日。実は私も68年組。キューバより2日遅れの1月4日生まれであります。先述のジェイミー・フォックスは67年12月13日だから、日本の感覚でいえば同学年ですな。彼らの活躍が妙に頼もしく感じられる今日この頃。よっ、ご同輩!

 それでは、また来週。

 

 女猫、いや、女豹です。

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