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2006-04-07

Vol.50「連載50回記念・レコ評まつり! 」

 本コラムもめでたく連載50回を迎えました。毎週きっちりと更新してればもう少し早くこの数字にたどり着けたはずなんですけど。ま、大目に見てくださいな。

 今回は久しぶりに最近の愛聴盤を3枚ご紹介しましょう。

 まずはUK発の女性シンガー・ソングライター、コリーヌ・ベイリー・レイ。さしずめ『UK版・安藤裕子』って感じでしょうか。二人の公式HPトップページのデザインが酷似しているのは偶然なのかな。もとい、全英アルバム・チャート初登場第1位のデビュー・アルバム『Corrine Bailey Rae』の輸入盤を購入してよく聴いています。ミニー・リパートンやリンダ・ルイスが好きな人は必殺!でしょう。橋本徹さんプロデュース、といわれても思わず納得しちゃいそうな音世界。エリカ・バドゥ、または遡ってビリー・ホリデイの発声との類似を指摘されているようですが、私はむしろカナダのネリー・ファータドのデビュー盤(2000年)を連想してしまいました。そういえばネリー嬢の3枚目のアルバムも6月にリリースされるようですね。

 お次はUS 美メロから。何と18年ぶりのカムバック作『I Let Heaven Go』を届けてくれたのはCJ アンソニー。既にインディ・ソウル愛好者の間で話題になっているようなので、わざわざ私が取り上げることはないかとも思ったのですが、記録として書いておきます。神格化されている88年度作品『Luv’s Invitation』は、当時チャッキー・ブッカー参加が話題になってたなあ、なんてことを久しぶりに思い出しました。ソウルバーに行くと、この種のトピックに尋常ならざる記憶力を発揮するお客さんにお会いすることがあります。私が80年代に書いたレコード評の一節を諳んじている人さえいて。で、その内容を忘れていた私が他人事のように感心すると、失望を露わにしたり、なかには怒りだす人もいたりして。夜の街の常識はちょいと非常識。そのすべてを私は楽しんでいるのだけれど。

 最後に、もひとつカムバック作を。ラルフ・トレスバント。彼の場合ニュー・エディションの表看板としてのアルバム・リリースやコンスタントなライブ活動があるので「カムバック」の名は相応しくないのかもしれません。ですがソロ名義での金字塔「Sensitivity」の繊細なきらめきを忘れられない人には、ラルフと聞いただけで疼きのような期待感を抱いてしまいます。12年ぶり、3枚目のソロ・アルバム『Rizz Wa Faire』は、ボビー・バレンティーノあたりの若手からの影響を感じさせる耽美派ソウルの手堅い作品でありました。何よりあのナヨナヨ声が変わってないのが嬉しいですね。

 余談ですけど、こないだ仕事場を整理してたら古いクリスマスカードを「発見」して。ボビー・バレンティーノ君がかつて在籍していたアトランタのキッズ・グループMISTAから届いたものでした。96年12月の日付。そりゃ覚えてないって。 

 それでは、また来週。 

 

  
左、Corrine Bailey Rae『Corrine Bailey Rae』(2006)
中、CJ Antony 『I Let Heaven Go』(2006)
右、Ralph Tresvant『Rizz Wa Faire』(2006)

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