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2007-05

Vol.63「また徐々に」

 正月以来、実に久しぶりのコラムです。皆さんお元気でしたか。ずっとサボっててすみません。その間にもアクセスを重ねていただいた皆さんに感謝します。

 『FROM STAFF』で秘書が綴ってきたように、私はかなり忙しくしておりました。現在までの今年のお仕事を以下まとめると、まずは鈴木雅之さんとくんのアルバムの制作。他にも数組のプロデュースを手がけたのですが、まあそれはおいおい発表していくとして。変わったところだと作詞のみで参加のエナメルブラザーズ(鈴木雅之+黒沢薫)。ふだんから仲良くお付き合いしている黒沢くんの作曲ナンバーに加え、オリジナル・ラヴの田島貴男さんの曲にも初めて詞を書きました。これは自信作ですよ。

 音楽制作以外だと、まずは毎週月曜深夜のJ-WAVE『THE UNIVERSE』。これは選曲に結構時間かかっちゃってます。他曜日ご担当の皆さんも例外なくそうらしいですけどね。何しろ構成台本も何にもない番組ですから、自分で準備をやるしかないのです。そこまで時間かけて用意した選曲が、本番では余談三昧ゆえに泣く泣くオンエアせずじまいということも。まあすぐに話が脱線しちゃう自分のせいなんですけどね。

 あとはコルネイユの日本デビューのお手伝いでしょうか。カナダ・モントリオールへの取材旅行を皮切りに、長文ライナーノーツ執筆、来日時の会食…気づけばこの春の多くの時間を割いていました。この機会にルワンダ、フランス、そしてカナダを結ぶ文化の太い線を学び直したのは大きな収穫となったように思います。

 執筆といえば、これも秘書がご報告済みなのですが、私がいつかはまとめなければと思いながら先延ばしにして10数年、結局は本人の逝去がその機会となってしまったジェームズ・ブラウンとの邂逅の記。『レコード・コレクターズ増刊 /JAMES BROWN』に寄稿しました。未読の方はどうかお手にとってみてください。

 アナウンスもないまま休載してから現在に至るまで、いろいろとお便りをいただきました。ありがたいことに再開要望のお声が最も多かったのですが、なかにはラジオのリスナーから前回のコラムの内容に対してのネガティブな反応もいくつかあり、絶縁状めいた内容のものさえありました。なるほど私にも反省すべき点が少なからずあるなあ、と。

 本コラムの読者の中には実にいろんな目的の方がたがいらっしゃいます。洋楽R&Bについて語る文章は読みたいが、私のつくる日本語ポップスに興味はない、というタイプ。その反対で、私のプロデュースするアーティストの情報を渇望しているが、洋楽R&Bの話にはまったく無関心、というタイプ。または、たんに息抜きとして肩のこらないコラムを読みたいだけというタイプ、などなど。

 なぜブログ形式にしないのか、という声も次第に増えてきました。写真充実の『THE UNIVERSE』の番組ブログを読んだ後にこのコラムに飛んでくると寂しく感じる、という方が多いようですね。なるほど。とはいえ、私は元来オールドスクールな活字愛読者なので、写真を多用して短い文章を随時、というブログ形式にはなかなか馴染めなくて。かなうならばウェブ上よりも冊子という形態で年に数回コラムを配布したいくらいなんですよ、本音をいえば。でも、こういう時代なので。賢明なる諸兄諸嬢よ、察してくだされ。今後は休載中に感じたことをふまえて、また徐々に執筆ペースを元に戻していくつもりです。どうかよろしくお付き合いください。

 それでは、また次回。

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